「働く女は、結局中身、オスである」 小学館の女性誌広告に批判、識者「時代遅れ」

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   小学館の女性誌『Domani(ドマーニ)』の広告をめぐり、インターネット上で「制作者側の意識の低さと古さを感じる」などと批判が上がっている。

   広告では、働く母親に向けて「忙しくても、ママ感出してかない!」などと助言を送っているが、専門家は「時代遅れ」だと指摘する。

  • 実際の広告
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小学館「ご意見を真摯に受け止め...」

   物議をかもしているのは、2019年2月28日発売の最新号の宣伝のために東京メトロ・表参道駅に掲出された屋外広告だ。

   広告では、「ニッポンのワーキングマザーはかっこいい!」として、「働く女は、結局中身、オスである」「今さらモテても迷惑なだけ」「"ママに見えない"が最高のほめ言葉」「ちょっと不良なママでごめんね」「忙しくても、ママ感出してかない!」などと書き連ねている。

   ツイッターでは「なんでママに見えちゃダメなの」「制作者側の意識の低さと古さを感じる」などと批判が集まっている。

   大阪大の牟田和恵教授(ジェンダー論)は3月1日、J-CASTニュースの取材に、

「子どもがいても働くのは当たり前で、名誉男性(男性中心的な考えを持つ女性)じゃないとダメだという時代ではないにもかかわらず、このような広告が出稿されたのは時代遅れだ」

と苦言を呈す。

「このごろ女性を蔑視するような広告が続いているため企業も敏感になっているかと思えばこういうことがおきた。素直にびっくりです。企業はリアルな女性たちの姿を広告に取り入れるべき」(牟田氏)

   小学館広報室は取材に、「ご意見を真摯に受け止め、今後の誌面づくりに役立ててまいります」とコメント。広告は3月3日まで掲出予定だとしている。

(J-CASTニュース編集部 谷本陵)

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