流行のメカニズムは?
なぜ、このようなサムネイル画像は、ネット上で広がっていったのでしょうか?
最初のきっかけは、YouTubeそのものにあります。YouTubeには、急上昇(トレンド)ランキングの機能があるのです。
そのリストは約15分間隔で更新され、アーティストの新曲や口コミで話題になっている動画を見つけやすくなっています。
件のサムネイルは、まず急上昇ランキングをきっかけに多くの人に知られました。
実際、動画マーケティング事業を手がける企業メタップスによると、「急上昇ランキングのファーストビューである1~3位に入ることで50~100万再生の追加効果がある」そうです。
芸能人が物議をかもしているかのようなサムネイルは、多くの人々の注目を集めます。またさらに、それが時事のニュースを扱ったものであれば、より急上昇ランキング入りしやすいことでしょう。
このサムネイルネタを広めたもうひとつのきっかけは、2ちゃんねるにあります。
12月上旬の早い時点で「ガキが...舐めてると潰すぞ」のネタとしての面白さが認知され、12月中だけで200件以上のスレッドが立てられました。
特になんでも実況J板は、今回の件だけでなく、多くのネットスラングを生み出す発祥の地となっています。少しふざけたネタを発掘し、改変して面白がる習慣が、そこにはあるのです。
やがてサムネイルはTwitterでも流行りだしますが、その先がけとして2ちゃんねるがあったことに注目したいです。