なぜラグビーは外国籍でも日本代表入りが可能なの?
2019年に日本開催のW杯を控えるラグビーは、外国籍の日本代表選手が多いことで知られる。ラグビーでは、他国での代表歴がないことを前提として、次の3つの条件をひとつでも満たしていれば当該国の代表として国際試合に出場出来る。(1)出生地が当該国(2)両親または祖父母のうち1人が当該国出身(3)当該国に3年以上継続して居住している(2020年12月31日から5年以上の条件に変更される)
このようにラグビーは当該国の代表になるための資格が他競技よりもハードルが低く、外国籍の選手でも条件さえ満たしていれば代表入りが可能となる。現在のラグビーの日本代表候補の3分の1ほどが外国籍の選手で占められるのも、このような背景によるものである。
このように各競技によって代表資格が異なるが、世界的にみて代表資格が厳しいのが卓球だ。近年、中国からの帰化選手が世界的に増加の一途をたどり、国際的な問題となっている。米紙ニューヨーク・タイムズの報道によると、2016年リオ五輪の卓球選手172人のうち、少なくとも44人(中国代表6人含む)が中国生まれで、米国代表は男女6人のうち、5人が中国生まれだったという。