ベトナム・ハノイで2019年2月27~28日に行われる2回目の米朝首脳会談を前に、北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長が特別列車でベトナム入りした。
祖父の金日成主席が1958年に初めてベトナムを訪問した際は、平壌から中国に列車で移動し、中国で飛行機に乗り換えてベトナム入りしている。このことから、正恩氏も部分的に飛行機を使うとの見方もあったが、実際には2日半をかけて陸路のみを利用した。これで影響を受けるのが中国の鉄道ダイヤだ。中国のネット上では、列車の遅延や交通規制を嘆く声が相次いだ。
丸2日以上にわたって中国国内を走る
正恩氏は2月23日午後に平壌を出発し、中越国境近くにあるドンダン駅に2月26日の8時15分(現地時間)に到着。専用車に乗り換えて首脳会談が行われる首都ハノイに向かった。韓国メディアによると、特別列車は丹東、天津、武漢、長沙、柳州などを経由して約4500キロを走り、所要時間は実に65時間以上。北朝鮮国内を走った時間を除くと、2日以上にわたって中国の国内を走っていたことになる。
香港のフェニックステレビが2月25日、同日朝に正恩氏を乗せたとみられる列車が武漢駅を通過する動画を、中国版のツイッターにあたる微博(ウェイボー、Weibo)に投稿した。この投稿をきっかけに不満の投稿が増えたようだ。