球団の法的な落ち度はある?
石田氏は「法的観点から見ると、今回のケースは非常に難しい微妙な問題です。弁護士、裁判官でも人によって見解が分かれると思われます」と前置きした上で、自身の見解を示した。
「今回のケースは、結果からみると球団がファンを騙して球場まで足を運ばせて、さらに約束に反して抽選券の配布を途中で打ち切った、ということになります。この場合に球団に法的責任が生じるかについて、判断のポイントは、今回の一連の対応について球団に落ち度、法的な過失があると言えるかという点だと思います」
と、今回の騒動のポイントについて言及し、さらに続けた。
「ニュース報道からうかがい知る事情からすると、今回のような異常な混乱を球団が事前に予測することは極めて困難だったように思うので、法的な意味での過失はなし。すなわち法的には責任なし、という結論になると思います。したがって球団に対して交通費等の請求は出来ないでしょう」
このように石田氏は、一連の騒動の流れを汲んだ上で、球団に法的責任はなしとの見解を示した。広島は2月27日午前、球団の公式ホームページで「厳正な抽選を行った結果は以下の通りです」として、入場券販売抽選券の抽選発表を行った。