AKB48の人気が右肩上がりだった頃の楽曲が、ファンの間から再び注目を集めている。楽曲は、2009年3月4日に発売された「10年桜」だ。ミュージックビデオ(MV)で描かれたミニドラマは同窓会がテーマで、「2019年」のメンバーが、高校を卒業した10年前を振り返る。実際の境遇とは逆に、妊婦姿の大島優子さん(30=14年卒業)と前田敦子さん(27=12年卒業)が再会するシーンもある。
当時のキャッチコピーは「2019年、僕はどこで 何をしているのだろう?」。10年前に描かれた「2019年」と、メンバーの実際の状況に思いをはせながら、再集結を願う声も広がっている。
紅白復帰を後押ししたヒット曲
「10年桜」は、メジャーレーベルからの作品としては11作目のシングル曲で、センターポジションは前田さんと松井珠理奈さん(21)が務めた。AKB48は07年にNHK紅白歌合戦に「アキバ枠」として初出場したが、08年は落選。「10年桜」や「RIVER」(09年10月発売)といったヒット曲に押される形で、09年は単独出場という形で紅白に復帰したという経緯がある。
「10年桜」MVの同窓会のシーンでは、板野友美さん(27=13年卒業)が
「そういえば言葉の前に『超!』ってつけたり...。『超なんとかなんだけど~!』」
と回想したかと思えば、小嶋陽菜さん(30=17年卒業)と渡辺麻友さん(24=17年卒業)が
「ケータイのカメラで、自分撮りばっかりしてたり」
「なんだっけ、プリクラとかなかったっけ」
と反応するなど、当時の流行を反映してもいる。