「ピッチングコーチとの信頼関係が...」
ここ3年間、2ケタ勝利から遠ざかっていることから、今シーズン結果を残さなければ他球団とのトレードが現実味を帯びてくる。キャンプ中にもかかわらず、一部報道では早くも藤浪のトレードの話題も出ているが、阿部氏は野球選手がトレードなどで環境を変えることによるメリット、デメリットをそれぞれ上げつつ、独自の見解を示した。
「プロ野球ではトレードは頻繁に行われますが、プレーをする環境が変わることでそれがプラスに作用する選手もいます。ただ、トレードされた選手の中には、『球団に見放された』、『球団に捨てられた』、『放り出された』というマイナスな気持ちを持つ選手も少なくありません」
不安を拭うように先週から今週にかけ、これまでにはないほどの球数を投げ込んでいる藤浪。25日には、登板翌日としては異例の320球を投げ込んだ。このような状態に阿部氏は「考えられることのひとつとして」と前置きしたうえで、「ピッチングコーチとの信頼関係が良くないのでは」と指摘した。