過去には『風立ちぬ』論争も
機構には、「それだったら時代劇で人を斬るシーンも削除しろというのか」「遊郭のシーンはどうなのか」といった批判がメールで20通、電話で4件寄せられたという。しかし担当者は、
「歴史上の事実なら何でもいいということになれば、差別表現とかセクハラとかそういうのもありになるのでしょうか。人を斬るシーンなら血がドバっと出たり、内臓が飛び出たりというのはテレビでは配慮されてやらないはずです。ところがそうした配慮はせずに、たばこだけが堂々と出ているのは変ではないでしょうか」
と理解を求めた。
NHKから回答がなかったり、納得できない回答だったりした場合、あらためて別の対応を検討するとしている。
受動喫煙をめぐっては、宮崎駿監督のアニメ映画『風立ちぬ』も注目された。作中で主人公が肺結核の妻の前で喫煙するシーンがあり、禁煙推進団体「日本禁煙学会」が「なぜこの場面でタバコが使われなくてはならなかったのでしょうか。他の方法でも十分表現できたはず」と批判し、ネット上で議論となった。