江崎グリコ、監修者の言い分は?
江崎グリココーポレートコミュニケーション部の担当者は20日、取材に「当コンテンツは、黒川伊保子氏の監修をもとに、脳の構造的な差異ではなく、脳の神経信号特性の知見を根拠にしております」と説明。黒川氏の研究は「信頼できる」と考え、監修を依頼したという。
科学的根拠がないといった批判については、「今後、ご利用者様からの様々なご意見を真摯に受け止め、日々改善を重ねていく所存です」とした。なお、23日には「たくさんのご意見を頂戴」したとして、「おしえて!こぺ!」は非公開となった。
黒川氏に説明を求めると、脳の差異については便宜上「脳科学」としているが、実際はみずからの人工知能研究にもとづいた理論からわかったという。研究は25年前に行われ、当時は人工知能という言葉の知名度が低かったため「脳科学」と銘打っている。
「私どもが『男女の脳が違う』と表現するのは、『男女の、とっさに優先して使う、典型的な演算モデル(口にするセリフ、会話の進め方)が違う』という意味です。男女間で起こるコミュニケーションギャップについては、『女性脳』と『男性脳』の演算モデルの違いが、その原因のほとんどであると考えます」(黒川氏)
研究の成果はビジネス上の観点から論文にはしていないという。
(J-CASTニュース編集部 谷本陵)