「(マスコミ)業界の当たり前が、世の中の当たり前じゃない」
「例えば『明日の朝刊で出したいので、この前取材したやつ、もう一言もらえますか』みたいなのがあったりする。時事性が大事だからというのもあると思うが、僕らの業界にはまずなかったりする」
そのうえで、「(僕らの業界では)事前にアポを取って事務所に連絡するが、結構直で(本人に連絡が)来たりとか。『そっちの業界の当たり前が、世の中の当たり前じゃないぞ』としっかり認識したうえで、いろいろやる必要がある」と提言。「数字とるためのスキャンダル、どうでもいいからと思ったりもする」とも求めていた。
最後に、われわれネットニュースに求めたいことも、聞いてみた。
「数字を稼ぐためのデマとか、見出しで釣って内容が全然違うとか、そういうのはサブい。もちろんネットは黎明期中の黎明期だと思うが、そこら辺のマナーやモラルみたいのが整備されて、しょうもない記事やらんと、その一個上(の段階)として、数字的なものが取れるようなものもやりつつ、『稼げるから』と一辺倒にならずに、『ほんまうちの会社で伝えたいのはこれや』という筋が一本ないと」
(J-CASTニュース編集部 田中美知生)