「馬鹿馬鹿しいにも程がある」
録画でインタビューの模様を見たという小林よしのり氏はブログで、村本さんの主張に
「炎上したら議論のきっかけになるという論法は単なる無責任でしかない。人を殺して『人はなぜ人を殺してはいけないのか?』と言えば、議論にはなるだろう。議論のきっかけになるなら無責任も許されるとする者が、テレビは真実を伝える道具じゃないと主張するとは、馬鹿馬鹿しいにも程がある」
と真っ向から反論した。
自身は漫画『ゴーマニズム宣言』で風刺を交えて社会・政治問題を扱っているが、「『ゴー宣』には、編集部からの徹底したファクト・チェックが入ってくる」という。「真実を伝えたいのだから、反射神経のみで描いてるわけじゃないのだ」と慎重を期していることを明かした。
村本さんが、沖縄基地や原発について伝えても「なぜかみんな聞かない」としていたことについても、小林氏は「自分の生活に直結しない社会問題に、人々が関心を持たないのは当たり前だ。みんな、忙しいんだ」とした上で、
「テレビは人を不安にさせたり、考えさせるストレスを与えれば、視聴率は取れない。視聴率をまず取らなければ始まらない。読者のストレスを快感に変える努力を、わしは何十年間もやってきたが、テレビマンも同じ努力をすればいいだけだ」
とメディア側次第だと諭した。