時代が早すぎた「もしもし券売機Kaeruくん」
券売機とオペレーターをつなぐ。先行事例として思い浮かぶのは、かつてJR東日本の駅に設置されていた「もしもし券売機Kaeru(かえる)くん」だ。みどりの券売機プラスと同様に、マイクとカメラでコールセンターにつなぐもの。05年から「みどりの窓口」を置き換える形で、一部駅に導入されたが、後に指定席券売機などに転換され、廃止された。
ただコールセンター式の券売機では、JR東海が17年10月に「サポートつき指定席券売機」、近鉄が18年7月に「リモートサポート付定期券特急券自動発売機」、JR北海道が19年1月に「話せる券売機」を始めている。そう考えると、Kaeruくんは「早すぎた」のかもしれない。
もっとも、2030年までには、さらなる技術革新も考えられる。いまから12年前には、初代iPhoneが発表された(日本上陸は翌年)。これほどまでにスマートフォンが普及するなんて、当時ほとんどの人が考えていなかっただろう。老若男女がすぐ理解できる操作方法で、そのうえ処理も格段に速い券売機が、それまでに登場すれば......と思うのは、いささか楽観的だろうか。
(J-CASTニュース編集部 城戸譲)