ドロリッチ生産終了は必然か 消費者離れの要因は「ステルス性」?

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専門家「量で価格調整は企業心理として理解できる」

   消費者庁が18年7月に発表した約1400人を対象にした物価モニター調査では、「3年前と比較して実質値上げが増えたと感じる」と回答した人は80.8%に上った。また、「日常的に買っている商品について、実質値上げが原因で買う商品を変えた(又は買うのをやめた)ことがある」は23.9%、「実質値上げは不誠実だと感じる」は22.6%を占めた。

   学習院大の上田隆穂教授(マーケティング)は取材に、ドロリッチのリニューアルについて「競争の激しい中で、単独値上げになると目立ち、ロイヤルユーザー率が低いとすぐ顧客スイッチがおこり、客離れがおこる。なので目立ちたくないので価格をいじらず、量で価格調整は企業心理として理解できる」とするも、

「そのステルス性が企業への反発となった可能性があります。ロイヤルユーザーは、『信じていたのに、こっそり量を減らすなんて許せない』というような感情的な反発が顧客離れにつながった可能性も高いです。だまし討ち的な感覚から、高い信頼を寄せていたロイヤルユーザーには特に感情的な反発を生んだということです」

と指摘する。

   (J-CASTニュース編集部 谷本陵)

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