ベテラン監督と若手コーチの間に生じる「深い溝」
報道では、迫田監督の退任に伴い、エースを含む2選手が退部し、入部希望者も激減したという。高校の名門野球部出身の関係者によれば、このような事態は強豪校ではよくあるケースだという。監督に直接スカウトされた選手や父母は、監督に全幅の信頼を寄せるばかりに、監督が解任されると、選手もそれに追随するという。
「野球の名門と呼ばれる学校では、ひとりの監督が長くチームを指揮することは珍しくない。そこで問題になるのがコーチとの関係性。年齢の高い監督と若いコーチでは、指導方法に違いが生じることが多くみられる。若いコーチは科学的なトレーニングを導入したがるが、年齢の高い指導者は嫌がる傾向にある。確かに監督の名前で選手が集まるが、古い指導法だと選手が育たない。学校側としても頭の痛い問題でしょう」
後任の樋口監督は1月下旬から出勤していないという報道もあり、混迷を極める如水館の監督問題。学校側と保護者、選手らの和解までにしばらく時間がかかりそうだ。