兵庫県警が発表した不審者情報をめぐり、SNS上で疑問の声が相次いでいる。
男が女子生徒にあいさつされ、「こんにちは」と返事しただけで不審者と認定されたというのだ。
「もう、どうやっても通報される」
兵庫県警の発表によれば、2019年2月20日17時ごろ、神戸市の路上で不審者が目撃された。
女子生徒が建物の前で立ち止まっていたところ、後方で物音がしたため振り返ると、男が立っていた。
女子生徒が「こんにちは」とあいさつすると、男は「こんにちは」と返事し、立ち去ったという。男は30~40歳ほどで身長は170センチ、グレーのセーターに黒縁メガネ姿だった。
発表文がインターネットで公開されると、ツイッターでは「女子生徒に挨拶を返すことすら許されないのか」「もう、どうやっても通報される」と驚きの声が多数寄せられた。
真相はどうなのか。神戸北署の副署長は22日、J-CASTニュースの取材に「出せない情報を隠したら舌足らずな内容になってしまいました」と話す。
「明らかに不審な行為だった」
不審者情報は同署生活安全課と兵庫県警生活安全部で調整して公開している。今回の件は女子生徒が特定できるような情報を隠した結果、さまざまな解釈ができる文になってしまった。
副署長によれば、明らかに不審な行為だったため、周辺の住民に注意喚起の意味を込めて情報公開した。男はまだ特定できていないという。
現時点では犯罪事案としては見ておらず、特定できた場合は任意で事情聴取をする可能性があるとした。