小惑星探査機「はやぶさ2」が2019年2月22日、小惑星「リュウグウ」に到着した。2005年の「はやぶさ」以来となる小惑星への着陸という快挙に、ネット上には絶賛の声があふれているが、そんな中、「薬用養命酒」の公式キャラクターのツイートが注目を集めている。
はやぶさ2の着陸が発表される直前の午前7時台前半、「養命酒 ビンくん」のツイッターアカウントは、「はやぶさ2 がんばれ~ ん? こちらリュウグウの表面!?...」とツイート。添付されている画像を見ると、「リュウグウ」の表面を想起させるような、あたり一面ゴツゴツした灰色の塊がひしめく光景が広がっているのが分かるが、ここは一体......?
養命酒の原料となる「ヤクモソウ」
あたかも小惑星の表面のような光景だが、ビンくんの次のツイートによると、「ではなく、養命酒の生薬、益母草(ヤクモソウ)がいっぱいあるところの表面でした~」とのこと。2つ目のツイートには、工場らしき場所に先程のゴツゴツした塊が保管されている様子の写真が添えられており、ゴツゴツの塊が生薬のヤクモソウであるとの種明かしが行われている。なお、「ちなみに隣にある赤いのは紅花(コウカ)」とも記しており、同じく養命酒の原料であるベニバナも保管されているのが分かる。
アカウントを運営する養命酒製造(東京都渋谷区)の担当者に2月22日、J-CASTニュースが取材を行ったところ、ヤクモソウとベニバナは共に、血流の巡りを良くする効果がある生薬とのこと。また、ヤクモソウについては、その漢字表記を挙げつつ、「益母草は古来より、母に良い生薬と言われています」と教えてくれた。
将来、人類が小惑星への旅が出来るようになった際には、その旅の疲れは養命酒で癒すのが良いのかもしれない。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)