2019年3月29日に欧州連合(EU)離脱の回答期限を控えている英国に、協議がうまくまとまらず「合意なき離脱(ハードブレグジット)」になる可能性が浮上するなか、為替相場をにらむFX投資家は落ち着かない毎日を過ごしている。
期限が迫り、合意しようがしまいが、いずれにせよ為替相場に多大な影響を与えることは必至との見方が強まっているからだ。FX投資家は安心できない。
思い出されるのは、2016年6月の「EU離脱に関する英国の国民投票」。フタをあけると、市場予想とは反する「EU離脱」という開票結果に。ポンド相場は大荒れとなった。
しかし、じつはそんな荒れ相場にあって、FXの自動売買(システムトレード)の「シストレ24」ユーザーの中には、賢く立ち回っていた人がいた。
英国のEU離脱決定 その時「シストレ」ユーザーはどう動いた?
2016年6月24日のEU離脱をめぐる国民投票では、その日だけで1ポンド140円台から130円台へと、10円以上も急落した。国民投票直後にインヴァスト証券へインタビューしたところ、大相場へチャレンジした人もいたようだ。
「英国の国民投票の日には、リスクを考慮して事前に『シストレ24の稼働を止める』ことを選んだお客様も多くいらっしゃいましたが、一部のお客様はご自身でリスクを理解いただいたうえで、『運用を止めなかった』人もいます」
インヴァスト証券の「シストレ24」は、売買プログラム(ストラテジー)に取引を一任するサービス。国民投票の際にも「シストレ24」を稼働させておけば、自動で取引をしてくれた、ということ。「シストレ24」は5000種類以上のストラテジーを用意しており、ストラテジー搭載数は世界NO.1(※1)で、さまざまな相場に対応できるような体制を整えている。
しかし、利益を出せるストラテジーを選ぶ「目利き」が「シストレ24」には必要。過去に実績があるストラテジーを選んだところで、自分が稼働させたときに、利益を出せる保証はない。今回のEU離脱騒動では「シストレ24」をどのように活用したらいいのか......。インヴァスト証券マーケティング部に再度話を聞きに行った。
「ストラテジーを選ぶのが難しいという声は、以前よりいただいておりましたので、『フルオート』という機能を開発し、『シストレ24』に追加しました。『フルオート』は2016年10月にリリースしてから改良を重ね、今年(2019年)2月にもさらに機能を改善し、グレードアップしました」