「代償行為」で立ち直ろうとするファンたち
このように、「芸能人が結婚した際には、その異性のファンから不合理な発想のツイートが噴出する」のはなぜなのか。経営コンサルタントで心理学博士の鈴木丈織氏は、これらのツイートを心理学でいう「代償行為」であると指摘した上で、その行い方には性差が出ると指摘する。
「悲しみから立ち直るべく、男性ファンたちは、『玄米を食べていれば......』『子供として転生したい』といった『妄想』で絶望的状況を乗り切ろうとします。特に『子供に転生したい』との妄想は対象となる女性芸能人の胎内に入る、つまり、一体化を願う妄想なので、非常に強力な満足感が得られます。このような妄想を繰り返すことで、男性ファンは立ち直っていくのです」
「一方の女性ファンたちですが、女性は男性よりも執着が弱いので、願いがかなわないと分かった瞬間から、それまでの対象には目が行かなくなります。その結果、ダメと分かった対象からまだ僅かにでも可能性がある対象への乗り換えを行います。このような乗り換え行為を繰り返すことで、女性ファンたちは致命傷を負わずに済んでいるのです」
憧れの芸能人が結婚という絶望的な状況が幾度訪れようとも、そのたびに芸能人のファンたちは何度でも立ち上がり続けることだろう。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)