痛い澤村の乱調、岩隈も出遅れ...
ローテンションの一角を期待されていた岩隈は、キャンプ開始早々に右ふくらはぎに違和感を覚えて別メニュー調整が続き、ようやくブルペン入りしたばかり。ブルペンではまだ捕手を座らせることなく、いまだマイペース調整が続いている。ベテランのスコット・マシソン投手(34)は、軽度の内臓疾患を発症したため来日を見合わせ、現段階で本格投球のメドは立っていないという。
沖縄キャンプでの投手陣の明るい話題は、クリストファー・クリソストモ・メルセデス投手(24)くらいなもの。2月17日のDeNA戦に先発して2回1安打無失点、2奪三振と好投した。20日の韓国・KIA戦で先発したドラ1・高橋は、1、2回を無安打に抑えたものの、3回一死から4連打を浴びて2失点。先発候補として、首脳陣の信頼を得るまでに至らなかった。
20日の韓国・KIA戦で首脳陣を落胆させたのが、抑え候補の澤村拓一投手(30)だ。8回からマウンドに上がった澤村はコントロールが定まらず乱調気味で1回2安打1四球2失点。球団関係者は「澤村があの調子では、去年よりも先発、中継ぎ陣に負担がかかってしまう。シーズンに入ったら菅野の完投も増えるでしょうし、菅野の肩がいつまでもつか不安です」と嘆く。
昨オフ、全権監督が推し進めた野手偏重の大型補強。投手補強をないがしろにしたツケが今、見え始めた。