第一志望落ちて「滑り止め」に...再受験すべき? 「無駄でしかない」と語った大学教員の思いは

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共感示す声相次ぐ

   ブログはネット上で大きな話題となり、熊谷さんも「大学の教員だったらこれくらいのこと考えて当たり前のことを書いたつもりだが、反響があったことに驚いている」とコメント。ツイッター上でも、

「これは僕も落ちまくったし、その後院試で大学院変えたりですごくよくわかる話」
「迷いつつバイトに専念した学生時代だった」

など共感を示す声が相次いでいた。

   J-CASTニュース編集部では18日、記事を引用していた何人かのユーザーに取材を申し込んだ。このうち、「似たような経験のある私には身に染みる良記事でした」と発言した、永野あきほさんが取材に応じてくれた。

   現在、中学生や高校生へのキャリア教育プログラムの企画・運営にかかわる一般社団法人「Unicul Laboratory」共同代表理事を務める永野さんは高校卒業後、浪人をへて、第一志望以外の大学に入った。「記事でも言われているような『高校までと大学での学び方の違い』に全く気づかず、また希望の大学に入ることばかりを考えていたため、大学で何を勉強したいのか、何をしたいのか、あまりきちんと考えておらず、入ってからしばらくは悶々とした日々を送ることになりました」と振り返った。「記事で言われている『吸収する自分ができていなかった』のだと思います」

   永野さんは、「周りの環境が悪いんだ」と考えて再受験をすることに。幸いにもうまくいき、こうした経験が現在の団体での活動にもつながっているという。

「振り返ってみれば、この記事でも書かれているような『大学で勉強するとは?』ということを誰かが教えてくれたり、あるいは高校時代から明確な目的を持って進路選択をできていたら、再受験をせず、最初に入った大学で頑張れていたかな...と思っています。そのような理由から、大変身に染みる思いで記事を読ませていただいた次第です」(永野さん)

(J-CASTニュース編集部 田中美知生)

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