弟子の三段目力士が暴力行為で引退した鳴戸親方(元大関・琴欧洲)が2019年2月19日、問題発覚後初めてブログを更新し、「多大なるご心配をおかけし大変申し訳ございませんでした」と改めて謝罪した。
稽古の様子をこまめに発信し、和気藹々(あいあい)とした雰囲気が人気の鳴戸部屋。今回のブログには厳しい声とともに、「相撲の楽しさをこれからも伝えて広めてください」「応援しています」といった声も寄せられた。
「相撲道に挑戦してよかったと鳴戸部屋全員が思えるよう」
鳴戸親方は「いつも応援して頂いているみなさまへ」と題して更新したブログで、「このたびは部屋で起きた問題について、多大なるご心配をおかけし大変申し訳ございませんでした」と謝罪。「しっかりと反省し、また相撲協会からの処分を真摯に受け止め、今後このようなことを起こさないよう指導、監督していきます」とした上で、
「これからは、稽古場だけではなく、生活面でも前向きに取り組むことができる環境を整え、相撲道に挑戦してよかったと鳴戸部屋全員が思えるよう、真摯に取り組んで参ります。今後とも鳴戸部屋をよろしくお願い致します」
と今後に向けた決意の言葉もつづった。
鳴戸部屋をめぐっては、三段目力士が未成年の弟弟子に柔道の絞め技をかけるなどの暴力を繰り返していたと1月31日、日本相撲協会が発表。鳴戸親方は翌2月1日に部屋の前で報道陣の取材を受け謝罪していたが、ブログの更新は途絶えていた。
協会のコンプライアンス委員会は8日、暴力行為の三段目力士について「引退勧告相当」を八角理事長に答申。鳴戸親方は同力士の引退届を協会に提出し、受理されていた。親方自身についても十分な監督ができていなかったとして「報酬減額相当」の答申があり、協会は「報酬3か月間10%減額」の処分を下すと決議した。