教育現場の「色の壁」を無くす 教科書、チョーク...ユニバーサルデザインが浸透

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チョーク、デジタル教科書にもCUD

   教育現場でのCUD対応は、ほかにもある。

   日本理化学工業は04年、色覚障害者でも判別しやすい4色(朱、黄、青、緑)を使った「ダストレスeyeチョーク」を発売した。同社広報によれば、売り上げは右肩上がりで増加。昨年は国会で「色覚チョーク」が取り上げられ、学校での導入が急増したという。「現在は普通のチョークの売上が圧倒的に多いですが、今後は需要を見ながらシフトも検討していきます」。

   また、文部科学省が18年12月に公表したタブレット端末などで利用する「デジタル教科書」の活用に向けたガイドラインでは、

「(タブレット)画面をグレースケールや白黒反転等で表示し、カラーユニバーサルデザインに対応することができる場合がある」

と注記している。日本医師会はガイドライン作成に向け、「デジタル教科書においても、色覚異常の児童生徒への配慮ある色使いや色のバリアフリーが必要である」と提言していた。

   「カラーユニバーサルデザイン機構」の伊賀公一副理事長は、取材に「色の使い方に関する問題は少なくない。何不自由なく皆が使える色使いが広がってほしい」と話した。

(J-CASTニュース編集部 谷本陵)

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