後輩のためにスイート貸し切りも
早大OBの松倉さんは、実は大のラグビーファンでもあった。記者が大学現役選手だった90年代、松倉さんは、後輩の元フジテレビアナ八木亜希子さん、近藤サトさんらをグラウンドに「お忍び」で連れてきてくれた。そのたびにテンションが上がり、普段以上に張り切ってプレーしていたことを、よく覚えている。
また、我が早大ラグビー部1996年度の代には、特別な支援をしてくれた。我々は大学選手権決勝でライバル明治大に敗れ、準優勝に終わった。しかし松倉さんは「お疲れさん。よう頑張った」とねぎらってくれ、4年生約35名のために、都内有名ホテルのスイートルームを数部屋、貸し切ってくれた。
箍(たが)の外れた我々は「飲めや歌え」のドンチャン騒ぎ。挙句の果て、松倉さんが寝るはずだったベッドを同期が占領してしまい、松倉さんが床に寝る...というハプニングを起こしてしまった。
我が同期にも取材したところ、
「本当に残念な事件。お世話になった分、ショックも大きいです。同時期に起こった他の50件の傷が松倉さんと関係ないことを祈るばかりです。しかし、どうしちゃったのかねえ...。OBになってからも、姫路に何度も招待してもらって、酔っぱらって『粗相』をしてしまい、高級羽毛布団を捨てなくちゃいけない羽目になっても、奥さんとほほ笑みながら『仕方がないヤツだな。まだビール、あるぞ!』と、笑い飛ばしてくれるおおらかな方でした」
テレビという派手な世界で活躍されながら、盟友だった逸見さんの死...というショックを受け、仏門へと入った松倉さん。その落差がどこかで積み重なってしまったのかな...と考える。
松倉さん。お世話になった分、何かあったら、いつでもご相談ください。微力ながら、我々も応援しております。ただ「罪は罪」として重く受け止め、しっかりと償ってください。そしてまた、バカ騒ぎしましょうよ。いつでも待っていますから!
(J-CASTニュース編集部 山田大介)