当初は「報道は本意でない」と説明していたが...
【10日】河野太郎外相は、訪問中のフィリピンで、文議長発言に関して、「発言には気をつけていただきたい」とコメント。韓国政府からは、議長の発言が意図とは違うように報じられた、との説明があったことも明かした。
【11日】文議長は記者団に、(天皇陛下を「戦争犯罪の主犯の息子」と発言したと報じられたことについて)「重要な地位にある指導者の心のこもった謝罪を強調する流れで飛び出した表現」「戦争時の日本の国王の息子という意味だ」と釈明。(朝日新聞は9日、インタビューに同席した国会報道官が「(文議長は)戦争犯罪という表現は使っていない」と説明した、との記事を配信していた)
【12日】菅長官は会見で、議長発言について「はなはだしく不適切な内容を含むもので、極めて遺憾である旨を厳しく申し入れ、強く抗議した」と述べた。韓国政府側からは、報道のされ方は本意ではなかったとの説明があったとも明かした。安倍首相は衆院予算委員会で、韓国側に抗議し、謝罪と撤回を求めたことを明かした。
一方、文議長は安倍首相らの抗議について、「到底理解できない」と謝罪を拒否する考えを記者団に示した。韓国外務省の報道官は会見で、「日本側が誠意ある姿勢を見せる必要があるとの点を強調する趣旨と理解している」と議長発言を擁護した。
発端のインタビュー記事を報じたブルームバーグは、自社サイトでこの日までに、インタビューの音声データなどを公開。「戦争犯罪の主犯の息子」との表現が記事の通りにあった、と複数のメディアが報じた。