松坂事件「犯人」特定されぬ背景 処罰求める声あるが...

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   右肩の炎症でキャンプを離脱した中日・松坂大輔投手(38)の復帰のメドがたっていない。沖縄春季キャンプ中にファンとの接触で右肩を痛めた松坂が、チームの本拠地・名古屋で今後の治療、リハビリを行うことが決まった。現段階で復帰は早くて5月とされるが、負傷箇所の回復次第では復帰が6月にずれ込む可能性が出てきた。

   松坂の不慮の事故に関して、スポーツ新聞やワイドショーなどで連日のように報じられるなか、松坂の右腕を引っ張ったファンを「特定」する報道はなされていない。スポーツ紙などの報道では、松坂本人がそれを望んでいないということだが、一部ファンや関係者の間では当該ファンを探し出すべきという声があがっている。

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事件を時間軸で追っていくと...

   今回の「事件」を時間軸で改めて振り返ってみる。中日は2月1日に沖縄・北谷町でキャンプインし、松坂もこれに帯同。しかし、松坂は4日後の2月5日に米国のグリーンカード(米国永住権)更新のため渡米した。米国での手続きを終え、松坂が再びキャンプに合流したのが2月8日で、この日は主力と別メニューとなりダッシュ、軽めのキャッチボールで調整した。

   チームと合流した翌9日に、即席のサイン会を行い、100人以上のファンにサインを。報道によると、松坂は10日にはすでに右肩に違和感を覚えていた様子で、ファンとの接触によって右肩を痛めたとの報道が出たのが翌2月11日だ。11日午前10時過ぎにはスポーツ報知のWEB版が「松坂に異変 キャッチボールせず室内へ」との見出しで一報を打っている。そして14時過ぎにスポニチWEB版が「ファンに右手引かれ右肩に違和感」と報じた。

   時間軸で追っていくと、松坂がファンと接触したのは、キャンプ合流後の8日、9日のいずれかと推測される。ただ、11日の各スポーツ紙の報道ではアクシデントが発生したのは「数日前」とされ、日にちの特定には至っていない。球団からも右腕を引っ張ったとされるファンを特定するような情報は一切、アナウンスされていない。

   松坂の戦線離脱は、球団にとっては大きな損失となる。戦力としてはもちろん、営業的な面でも痛手となる。松坂人気は健在で、沖縄キャンプでも松坂目当てのファンが球場に詰めかけた。2月2日に松坂が行ったサイン会には300人を超えるファンが殺到し、松坂グッズも飛ぶように売れたという。シーズンの復帰が6月にずれ込む事態となれば、球団が被る損害は相当な額にのぼることが予想される。

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