2019年春の統一地方選を控え、立憲民主党が本格的に若者向けのイベントに乗り出した。
19年2月17日に東京・永田町で開いたイベントでは、党への勧誘や政権与党批判を「封印」。議員と若者らがお菓子を持ち寄って6~7人程度のグループに分かれてテーブルを囲み、「世の中の疑問」「普段の日常生活」などを語り合うという趣向で、参加のハードルを大幅に下げた。
「マジ卍(まんじ)」わからず悩む議員
イベントは「オイシイ!?おしゃべり会議」と題して「高校生を中心といた10代の若者」をウェブサイトで募り、党所属の国会議員や地方議員と合わせて約100人が参加。19年夏の参院選に岡山選挙区(改選数1)から出馬する原田謙介氏(32)と堀越啓仁衆院議員(38)が司会を担当した。
テーブルで展開された話題は学校給食、中国への政府開発援助(ODA)の是非、選挙戦への苦労話など多岐に及び、議員の側から若者に「悩み相談」するコーナーも設けられた。中でも、篠原豪衆院議員の悩みは「若い方々とコミュニケーションが取れないこと」。篠原氏が例に挙げたのが「マジ卍(まんじ)」の使い方だ。「マジ卍」は、驚きや同意を表す言葉で、参加者から
「その意味を言葉にして共有しようとすると、なかなかうまくいかない」
「ノリなんですよ」
などと説明されたが、篠原氏は
「何となくニュアンスが分からないと使えないもんね...」
と困惑気味だった。
来場者「また参加したい」と好評
福山哲郎参院議員(党幹事長)もこの話題に乗って
「『エモい議員になる』と言ったら、みんなに『マジ卍?』って言われました」
とあいさつ。会場を沸かせていた。
参加者からは
「他の政党と共同でこういうイベントをやるのもいいと思う。また開催されたら是非参加したい」
「本当に政治家、政治を間近に感じられた気がする。みんなの意見を聞いてて、もし可能であれば、もっと詳しいイベント開いたり政策提言をしてみたい」
といった声も上がり、福山氏は
「高校生が将来の政策提言を作ってそれを僕らが受け止めるといったことも、できればやらせていただきたい。2~3回目も含めてみんな来てね」
と大喜びだった。
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)