18年の早春から頻出するように
「拓け新時代 平成最後の挑戦者」なる特集記事が登場したのは、18年1月1日付の毎日新聞大阪版朝刊。京都北部で新たなチャレンジに挑む人を紹介するルポで、その後5月まで断続的に連載された。全国版では、同じく毎日新聞が2月1日付で、「プロ野球 きょうキャンプイン 平成最後の頂へ」と見出しに取っている。キャンプそのものは「平成最後の1つ前」だが、頂(=リーグ優勝&日本シリーズ制覇)に登るのは「平成最後の秋」だから、確かに意味は通る。
18年3月ごろからは、5月以降に行われるイベントについて、地方紙が「平成最後の〇〇祭」のように伝える例が増えてくる。そして改元まで丸1年となった5月1日、この日以降は「平成最後の〇月〇日」が毎日続くことから、ツイッターでは「平成最後の日」や「平成最後の夏」が話題に。高校野球での金足農業(秋田県)の活躍も「平成最後の百姓一揆」ともてはやされた。
ちなみにツイッターでは、天皇陛下の生前退位発表前の10年ごろから、「平成最後の~」といった言い回しはあったようだ。これから2か月ちょっとで、どれだけの「最後の思い出」が生まれてくるのだろうか。