自民党の田畑毅衆院議員(46)が「女性トラブル」で離党届を提出したと報じられ、波紋が広がっている。
詳しいことは分かっておらず、様々な憶測が流れている状況だ。
「とてもそんなトラブルがあるとは...」
「本人とも連絡がつかない状態です。寝耳に水で、まさかこんなことが...」。名古屋市内にある地元事務所では、田畑議員の秘書が2019年2月16日昼過ぎ、J-CASTニュースの取材に、困惑ぎみにこう話した。
各メディアの報道によると、田畑議員は、知り合いの女性とトラブルがあったことを理由にして、15日までに自民党幹部に離党届を提出した。同党は、田畑議員から事情を聴いており、一部では、受理する見通しともされている。党幹部の中には、議員辞職を求める意見もあるとの報道もあった。
TBSは、女性は暴行を受けて、警察に被害届を出したとニュースを流したが、現時点ではその真偽はよく分かっていない。
地元事務所の秘書は、田畑議員の離党や女性トラブルについて、「事実関係をただ今、確認中で、情報を把握し切れていません。日ごろは、支援者へのあいさつ回りで忙しく、とてもそんなトラブルがあるとは思えませんが...」と話した。
16日は、早朝からひっきりなしに電話がかかってきているという。支援者からは、「ニュースで見たが、本当なのか」といった問い合わせが来ているほか、「議員を辞めろ」との電話もかかってきたとしている。
議員辞職なら...細野豪志氏にも影響?
田畑毅議員は、早大法学部卒業後に日本銀行に入行し、名古屋支店でも勤務した。2008年に退職後は、行政書士事務所を設立し、経営コンサルタントも務めた。
その後、政治を志し、2012年の衆院選比例東京で初当選した。17年の衆院選では、愛知2区に国替えして落選し、比例東海で復活当選した。党青年局次長などを経て、3期目の現在は、衆院財務金融委員会理事を務めている。
自民党の当選3回議員は、様々な問題発覚から「魔の3回生」と呼ばれる。田畑議員が所属する二階派は、桜田義孝五輪相などお騒がせの議員が多いとされ、ニュースのコメント欄などでは、「また二階派じゃないですか」との声も漏れていた。
もし田畑議員が辞職すれば、比例名簿から元職の吉川赳氏(36)が繰り上げ当選する。吉川氏は岸田派に所属しており、二階派入りした無所属の細野豪志元環境相と衆院静岡5区で競合する可能性がある。「自民党入りを目指す細野氏の動向にも影響がでてくる」との見方もネット上で出ていた。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)