巨人の正捕手争いに異変が生じている。巨人・小林誠司捕手(29)が、侍ジャパンの日本代表に選出された。2019年2月15日、スポーツ報知WEB版が報じた。記事によると、3月9日、10日に京セラドームで開催されるENEOS 侍ジャパンシリーズ2019「日本対メキシコ」戦の日本代表として選出されたもので、昨年3月の強化試合以来、1年ぶりの代表選出となる。
「世界のKOBAYASHI」の異名を取る小林は、過去の国際大会で無類の勝負強さを発揮してきた。2017年のWBCでは正捕手として7試合全てにスタメン出場し、不安視されていた打撃ではチームトップの打率450.をマーク。世界が注目する大舞台で強肩、堅守だけではなく、打撃面でも大いに存在感を示した。
WBC活躍もシーズンの打撃不振で...
ただ、小林の場合、国際大会での打撃が光るものの、ペナントレースに入るとたちまち打撃不振に陥る。ネットではそんな小林を揶揄するように「世界にしか通用しない男」、「セ界(セリーグ界)では通用しない男」との不名誉な呼び名も。実際、100以上出場したシーズンでの最高打率は昨年の「219.」で、この打撃力が正捕手争いの足かせとなっている。
今回の代表選出は、国際舞台での勝負強さが評価されたものと見られ、正捕手としてスタメンマスクの可能性も十分にある。その一方で、チーム内では炭谷銀仁朗捕手(31)、阿部慎之助捕手(39)と正捕手争いの真っただ中で、日本代表と巨人のはざまで奇妙なねじれ現象が起こっている。