サッカーJ1・サガン鳥栖が2019年2月14日、ホーム・駅前不動産スタジアムの当日券売り場前にある「エレベーター」の利用について、ルールを厳格化することを公式サイトで発表した。
背景として一部来場客の行為が示されているが、これにインターネット上では「マナーのない人がおるんか」「ドン引きしてる」などと溜め息が漏れた。これまで歩行の不自由な客にエレベーターの利用を認めていたが、「エレベーターから入場後に走って座席まで向かわれる方などが見かけられました」としているためだ。
エレベーターの利用に関するルール
サガン鳥栖は「ホームゲーム開催における当日券売り場前エレベーターの利用に関するルールについてお知らせいたします」と発表。同エレベーターを利用できるのは、50席限定の最高級年間パスポート「サガンプラチナシート」会員のほかには、「車椅子席」の利用者と、「歩行の不自由な方」に限られるとしている。
ルール設定には理由がある。発表では、
「これまで当日券売り場前エレベーターでは、歩行の不自由な方の入場を認めていましたが、昨シーズンよりエレベーターから入場後に走って座席まで向かわれる方などが見かけられました」
と背景が記載されているのだ。同エレベーターを利用して入場する際には、
「歩行の不自由な方は、障害者手帳等をご確認させて頂く場合がございます。また、エレベーターより入場後に、通常通り歩行ができることが発覚した場合は、ご退場頂く場合がございます」
とも呼びかけた。
「必要な人が使用できなくなるよ」
こうした説明から、ツイッターでは、
「脚が不自由なふりして、入場したらダッシュでゴール裏の場所取り...想像したら滑稽だが本当にそんな演技派な人いるんだ...」
「こんなこといちいち告知せんといかんほどマナーのない人がおるんか。。。」
「ドン引きしてるけど......」
「もうほんと呆れるよね。情けない。必要な人が使用できなくなるよ」
などと、マナーをめぐる憶測や呆れ声が複数投稿された。
J-CASTニュースの取材に応じたサガン鳥栖広報によると、同エレベーターを利用した場合、通常ゲートから入るのに比べて、メインスタンド自由席やゴール裏サポーター席へのアクセスが早くなる。ただ、憶測があがっているような、足が不自由でない素振りをしてエレベーターを利用する客がいたのかについては、「発表文に書いた以上のことはコメントできない」とのことだった。
サガン鳥栖といえば昨季、元スペイン代表FWフェルナンド・トーレス選手(34)が加入し、クラブへの注目度がいっそうアップ。今季は2月23日のJ1開幕節・名古屋グランパス戦をホームで戦う。