プロ野球の広島は2019年2月14日、ホームのマツダスタジアムに新たなシート「バスタベリア」を新設することを発表した。右中間にある「寝ソベリア」の上段に6席設置する予定で、湯が張られていないバスタブに入って観戦するもの。料金は2人1組7000円(税込み)となり、今シーズンからの設置となる。
広島といえば、これまでにユニークな観戦方法をファンに提供してきた。無料で観戦できる「ただ見エリア」や寝そべっての観戦が可能な「寝ソベリア」など、ファンにより楽しく野球観戦してもらうために工夫を凝らしてきた。今回の「バスタベリア」は世界でも例を見ないほどの珍しい席種で、球団公式HPでは「球場にいながら、お風呂に入っているときのあの安心感に包まれた気分を味わえます」とアピールしている。
広島ファンにとって、今シーズンの楽しみがまたひとつ増えた形となったが、ネット上の反応は、「バスタベリア」新設に否定的な意見が多く寄せられ、観客席に関する球団とファンとの「意識の差」が浮き彫りとなっている。
「このファンとの意識の違いがヤバいんよね...」
ネットでは、多くの広島ファンが話題性のある数少ないシートよりも、より多くのファンが観戦出来るよう内外野のシートを増やすことが先決との意見が殺到している。
「このファンとの意識の違いがヤバいんよね、今ファンはそんなのを望んでいない。」
「話題になるネタ席も良いが、いい加減、本気で座席数を大幅に増やすことを検討してほしい。」
「こんな効率の悪いネタだけの席作るより、座席増やしたり、内野自由席を全席指定にする方が先でしょうが...」
「カープファンやが、これは要らんやろ。それよりは外野席もっと増やせよ。」
ファンが新席に批判を向けるのは、入手困難な入場券問題に起因している。マツダスタジアムでの観戦を望むファンにとって入場券問題は切実なもの。2月8日にファン倶楽部限定の入場券先行販売が開始されたが、ネットでは入場券を入手出来なかったファンの悲鳴がこだましている。