男性の目から涙がこぼれた 同性婚訴訟に臨んだあるカップルの姿

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2013年には「結婚式」も

   会見で相場さんは、「裁判官の皆様にも公平な判断のもと、必ず勝訴を勝ち取って、国には同性婚を認めてもらいたい」と強調。古積さんも「戸籍上、同性同士のカップルは異性同士のカップルのように婚姻を選択できない。『あなた方が劣っている』というふうに言われているように思えてならない。この裁判は私たちや、ここにいないたくさんの仲間たちの尊厳を取り戻す長い旅。私たちの大切な相手を思う気持ちというのが異性同士のそれと何一つ変わらないことを、裁判を通じて感じていただきたい」と訴えた。

   訴状などによると、2人は2008年5月ごろ、共通の友人の家であった飲み会で出会った。相場さんが古積さんにひとめぼれ。デートを重ね、9月ごろから交際をスタートさせた。2009年から共同生活を始め、2013年に都内のホテルで結婚式を挙げている。当初は「同性の結婚式は受けられない」と断られたが交渉を続け、「OK」の返事をもらった。今年の1月4日、2人は川越市役所に婚姻届を提出したが、同性同士であることを理由に不受理となったという。

   そんな相場さんが流した涙。その時の思いについて記者から聞かれると、

「お見苦しいところをすみません」

と苦笑い。それでも言葉を紡ぎ、

「やっぱり皆さんの熱い思いとか、今まで自分が経験してきたつらい思いとかが思い出されてきて、全国の言いたくても言えない人たちの顔がすごく浮かんできて、ちょっと感極まってしまいました」

と報道陣に語りかけていた。

(J-CASTニュース編集部 田中美知生)

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