北朝鮮は異例の「謝意」表明
この「謝意」は、朝鮮中央通信が2月4日に
「朝鮮赤十字会中央委員会は、近年、遭難したわが船員たちが無事に帰国できるように数回にわたって人道的援助を提供した日本当局に当該のルートを通じて謝意を表した」
と配信したもので、北朝鮮としては異例の対応だ。渡辺氏はこの点について、
「しかし、北朝鮮に赤十字などという組織がちゃんと組織されているかどうかというのは、これはとても信じがたいわけでございますし、それよりも我が国が本当にこの北朝鮮の上陸した人間が何者であるということについて、必要な調査をしているのか」
などと述べ、漂着した人のチェック強化や、木造船を展示するなどの啓発活動の展開を求めた。
なお、河野太郎外相はこの「謝意」に件について、2月5日の記者会見で、
「日本としては、そうした方を北朝鮮に帰国をさせる措置を誠実にとってきた。そうしたことに対する謝意であろうと思っている。海上で命を落としている方もいらっしゃる。北朝鮮側には是非この操業に関して、しっかりと安全性を確保していただきたい」
と発言。北朝鮮の赤十字について疑義を唱えているわけではない。