シーズン中の警備は大丈夫か
プロ野球では近年、シーズン中の入場券やグッズ、選手のサインなどがネットで転売されるケースが多くみられ、悪化するファンのマナーに各球団は頭を抱えている。入場券の販売に関しては、いくつかの球団が販売方式を変更するなりして改善の兆しが見え始めたが、グッズや選手のサインの転売については手付かずといったところで、まだまだ改善の余地はある。
今回、松坂のケースは警備スタッフが配備されたキャンプ中の出来事だけに事態は深刻だ。プロ野球関係者は「このままでは、各球団がファンへのサインを禁止する事態に発展しかねない。今回の事件がキャンプ中に起こった事実を各球団ともに重く受け止めているはず。1億、2億円プレーヤーがファンによって傷つけられ、シーズンを棒に振ることになれば、球団にとっては大きな損失。今回の事件が球界に与えた影響は非常に大きい」と警鐘を鳴らした。
シーズンに入れば宿泊施設などにファンが押し掛けることも予想され、悪質なファンを制止することはより困難となる。サイン、グッズなどの転売防止はもとより、選手の体を守るためにもキャンプでの再発防止策、そしてシーズン中の防止策は急務となる。