相手への侮辱?伝統の応援? 阪神ファン「蛍の光」論争に球団は...

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   プロ野球・阪神タイガースの一部ファンが、相手投手のイニング途中の降板時に合唱する「蛍の光」。

   元プロ野球投手の江夏豊氏が「侮辱行為以外の何物でもない」と批判するなど、その是非をめぐりたびたび議論となってきたが、またも俎上(そじょう)に載った。

  • 「蛍の光」論争の着地点は…?
    「蛍の光」論争の着地点は…?
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スポーツ紙記者「"ギャグ"の範囲を超えている」

   阪神タイガース私設応援団のヒッティングマーチ管理委員会によれば、蛍の光は二十数年前から歌われてきたという。「さよならさよなら○○(降板する相手投手の名前)」とコールした後、合唱される。

   合唱をめぐっては、江夏氏が06年5月にデイリースポーツのコラムで、

「打たれた投手の背中によってたかって歌声を浴びせる行為は1人の人間に対する侮辱行為以外の何物でもない」「これを喜んで歌う観客は阪神ファンと呼べないし観戦する資格はない」

と切り捨て、「今すぐにやめてもらいたい」と訴えた。こうした声を踏まえ、同年には阪神優勢時に相手投手が降板した場合に限定された。

   15年4月の毎日新聞の記事によれば、阪神タイガース応援団本部統括長の話として「(蛍の光は)あまりいいものではないという声もあるので8割ぐらいは減らした」と紹介。応援団を担当する球団営業部の担当者も「子供にいい影響があるとは思えないし、選手やOBからもいかがなものかと言われていた」と明かしている。

   球団と応援団の配慮によって議論は沈静化したかに見えたが、日刊スポーツが18年8月、「ヤジにエネルギー使うより、もっと選手へ称賛の声を」との記者コラムを配信。蛍の光と「くたばれ」コールを取り上げ、「"ギャグ"の範囲を超えていると個人的には感じてしまう」と苦言を呈すと、SNS上で賛否を呼んだ。

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