ネット番組「AbemaPrime」を2019年3月末で卒業し、時期は未定ながら結婚と退社を発表したテレビ朝日の小川彩佳アナウンサー(33)。人気アナウンサーの去就とあって大きな話題を集め続けているが、その去就によっては大きな影響を受けそうなアナウンサーがいる。フリーの加藤綾子アナウンサー(33)だ。
加藤アナは2016年4月にフジテレビを退社し、フリーに。その後も精力的にテレビ出演を続けており、2019年4月からはフジテレビの夕方のニュースのメインキャスターを務めることが発表されている。
フリーの女子アナは飽和状態
その加藤アナだが、フジテレビ時代から現在に至るまで同局の「ホンマでっか!?TV」で、お笑い芸人の明石家さんまさんと共にMCを務めるなど、そのバラエティー番組での司会力が高く評価されている。ただ、4月からのニュース番組については、加藤アナがこれまでに報道部門をほとんど経験していないことから、キャスター業に慣れるのに時間がかかるのではとするネット上の声や報道があるのも事実。バラエティーでは無双状態とも言えそうな加藤アナだが、キャスター業については、「未知数」というのが実情だろう。
翻って、フリーの女子アナといえば、現在のテレビ界は「飽和状態」とも言うべき状況だ。1月末にはTBSの吉田明世アナウンサー(30)が同局を退社。また、1月10日にはテレビ朝日の宇賀なつみアナウンサー(32)が3月末での退社を発表したほか、2月5日にはTBSの宇垣美里アナウンサー(27)が、やはり3月末での退社を発表している。
そこに、2月8日には小川アナが退社を発表。ただでさえ、女子アナが群雄割拠している中で、さらにプレイヤーが増えることになるわけだが、小川アナのフリー転向は加藤アナに大打撃となる要素をはらんでいる。
実は「共通点」が多い2人
まず、報道キャスターは初に近い加藤アナだが、小川アナは2011年4月から2018年9月まで報道ステーションでサブキャスターを務めているため、経験は十分にあると言っていいだろう。このため、仮に、小川アナが今後、競合番組のキャスターに抜擢されるようなことがあれば、加藤アナにとっては大きな脅威となるだろう。
また、報道部門の経験以外の属性も競合する部分が多くなりそうだ。加藤アナと小川アナは共に1985年生まれ。1人当たりのパイが減っていく中で属性の被りは出来るだけ避けたいところだが、奇しくも2人は同年齢である。
アナウンサーとしての「副業」でも衝突の可能性がある。加藤アナは2018年4月期のドラマ「ブラックペアン」(TBS系)で、治験コーディネーター役で女優業を本格スタート。一方の小川アナも同年12月放送の「リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~」(テレビ朝日系)の最終回で、女性刑事役で出演。今後も継続して女優業を行うかは不明だが、本格デビューとなった場合は副業での競合の可能性は否定できない。
小川アナがテレ朝を退社する時期は本人のブログの内容から4月以降とみられるが、加藤アナとしては小川アナのフリー転向前にキャスター業に習熟して、万全の体制を整えておきたいところだろう。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)