山根明氏「YouTuber進出」メディア不信も一因 「面白半分、人をおちょくったように...」

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   日本ボクシング連盟から除名処分を受けた山根明前会長が、YouTubeにチャンネルを開設して動画投稿を始め、自身にかけられた使途不明金問題について「はっきりしたものを証拠に出すべきやと思う」などと連盟への不満をぶちまけるなど、約10分間にわたって自身の主張を展開した。

   助成金不正流用などの問題が昨夏に発覚後、メディアの取材も受けてきた山根氏。今回自らの動画投稿を始めた理由として、「(取材を受けても)人をおちょくったように笑い事にして、人を批判しているということがあるんでね」などと嫌悪感を述べている。

  • 「無冠の帝王ch」の動画から
    「無冠の帝王ch」の動画から
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チャンネル名は「無冠の帝王ch」

   山根氏の動画は「無冠の帝王ch」と名付けられたYouTubeチャンネルで、2019年2月8日に投稿が始まった。黒のダウンベストに黒のハットを身につけ、白いソファーにひとり座る山根氏が、テロップで表示される質問に回答する形で主張している。

   山根氏をめぐる問題を振り返ると、1人の選手に交付された助成金を不正に3選手に流用した問題など12項目について訴える告発状が18年7月、日本オリンピック委員会(JOC)やスポーツ庁などに提出。反社会的勢力とのつながりも明るみに出て、山根氏は同年8月に会長を辞任した。内田貞信会長による新体制となった連盟は、山根氏ら3人を「永久追放」に当たる除名処分とした。

   動画では除名について、

「役職から降りて僕は一般市民になっていますから、なぜ除名するんですか? それに対して僕の答えは『山根が辞任しても、今の連盟は怖いんだよ』と。全国に威圧と脅迫をしているのと一緒ですよ」

と連盟の姿勢を批判。さらに、連盟が19年2月の理事会で報告した山根氏の「1700万円の使途不明金」については、

「全国一般の方でもわかるように、全部目の前に出してもらいたいわけね。横領罪とか刑事告訴とかでなくて」「僕も生活していく以上は変な方に取られるのはかなわんから、一般の市民に対しても公表すべきで、はっきりしたものを証拠に出すべきやと思う」

と強気な主張を繰り出した。

   また、「僕は12項目に関しては何の責任も感じることは、選手に3等分したことに関しては責任を感じてますが、それで辞任はしておりません。あくまで反社会的なことで辞任をしている」と、今なお告発状の疑惑について否定した。

取材時に「約束」していても...

   これまでメディアの直撃を受けると、「歴史に生まれた歴史の男」などの発言に代表される掴みどころのないキャラクターがクローズアップされることの多かった山根氏。YouTubeに投稿を始めた理由をこう語っている。

「テレビの取材があってもね、生放送だったらそのまま流せるんですけど、それを条件に『この問題に関してはっきり出してください』という約束をしても流さずに、面白半分、風呂に入ってるやつとかで人をおちょくったように笑い事にして、人を批判している。そういうことがあるんでね。だから今、自分で腹を決めて、今日このひとつ(の動画)を出発点にします」

   一方で、バラエティ番組に関しては「オファーがあれば出ます。それはひとつの仕事としてやっています。遊びではありません」と意欲。自身もテレビをよく見るようになったといい、

「僕は好きな(番組)というと、(ビート)たけしさんの場合はどうなるんですか? それと(明石家)さんまさんの番組もよく見るようにしていますね。勉強の意味でね」

と話している。

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