2020年公開予定の映画「燃えよ剣」で、幕末に京都で反幕府グループを監視・取り締まった新選組の局長・近藤勇役を演じることになった俳優の鈴木亮平さん(35)が2019年2月11日、自身のブログを更新した。
ブログには鈴木さんが近藤役を引き受けた時の「迷い」が綴られている。
「実際のお二人に、失礼に当たるのではないか」
鈴木さんは2018年のNHK大河ドラマ「西郷どん」で主演を務め、西郷隆盛役を演じていた。司馬遼太郎原作の「燃えよ剣」では、江戸幕府を相手取って戦っていた西郷役とは反対の立場である近藤役を演じることになるため、役を引き受けるにあたり「迷い」もあったようで、ブログにはこう綴られている。
「このお話を初めていただいた時、正直迷いました。
西郷さんと同じ時代に、反対の立場で戦った人間を、僕が演じて良いのか。鹿児島の方々、西郷どんを愛してくれた皆さん、そして新選組ファンの方々が、どんなお気持ちになられるか。何より実際のお二人に、失礼に当たるのではないかと。
しかし、一つの大切なご縁があり、自分の役者としての欲もあり、自分なりに考えを重ねた結果、覚悟を持って、やらせていただこうと決心しました」
鈴木さんは続けて「様々なご意見があるとは思いますが、どうか僕のわがままをお許しいただき、見守っていただけたら幸いです。皆さんに『良くやった』と言っていただけるよう、再びあの時代に入り込み、また違った覚悟の元に生きた一人の若者の人生を 精一杯生きてみたいと思います」と綴っている。
実際、ツイッターでは鈴木さんの役柄に対する意見も相次いでいるが、
「西郷どんを演じた後に正反対の近藤さんに挑む亮平さんはすごいね。 期待しちゃうね」
「近藤勇のキャスティング、西郷どんと正反対の立場になってるとはいえすごくしっくりくる」
「西郷さんも近藤さんも、厚い信頼、熱い熱意のある武士!鈴木さんにはまると思います!!」
と、ほとんどが期待の声だ。
「燃えよ剣」は鈴木さんのほか、新選組副長の土方歳三役に岡田准一さん、その土方と恋に落ちる「お雪」役に柴咲コウさんなど、大河ドラマ主演経験者が出演者に名を連ね、注目度が高まっている。