日本人が自問する年になる?
持ちつ持たれつという空気が少なくとも中国内で次第に広がってきている状況だからこそ、「中国紅の東京タワー」、「現職総理の新年祝賀」に対して、中国人が一層好感を寄せたという面はあるだろう。
中日関係の改善について、中国とアメリカとの関係悪化と関連づけて論じる見方も多い。そういう要因はあるかもしれない。ただ、どんな背景があるにせよ、中国と日本との人々の往来や交流が増えることはよいことだと私は思う。そして、今年は、より多くの中国客を迎える準備や体制作りができるか、その心構えは十分かどうか、日本の人々が改めて自問する年になるのかもしれない。日本政府が中国人に発給するビザの条件をもう少し緩和すれば、訪日中国人は1500万人、つまりいまの倍近い水準を、あっという間に突破するだろうから。
(在北京ジャーナリスト 陳言)