スポーツ選手のSNSは「諸刃の剣」 ファン交流は深まるが、自主トレ場所の特定リスクも

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世界のスポーツ界にも広がるSNS被害

   海外でもスポーツ選手によるSNS被害が後を絶たない。近年、スポーツ選手のSNSの乗っ取りが横行し、社会問題化している。アカウントを乗っ取られた選手の中には、なりすましのツイートによりドーピングの疑惑をかけられたものや、他国の国旗の画像を貼り付けられて国をまたいでの騒動に発展するなど、甚大な被害を負ったケースもある。

   スポーツファンにとってSNSは選手の私生活を垣間見ることができ、交信することも可能な魅力的なツールでもある。なかでも日本国内での情報量が限られる海外で活躍する日本人選手のSNSは、情報を求めるためのフォロワーが多く、MLBのダルビッシュ有投手(32)のツイッターのフォロワーは200万人を超え、田中将大投手(30)は150万人以上のフォロワーを誇る。

   近年、スポーツ選手がSNSで自身の意見を発信することが常識的になっており、SNS上でメディアの誤報や報道姿勢を指摘する選手も。今や選手とファンをつなぐための欠かせないツールとなるが、その利用法を誤ればとたんに「炎上」騒動を招くことになる。SNSによる事件が社会問題化される今、スポーツ界でも真剣に向き合う時期にきたのかもしれない。

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