中国、韓国などの強敵を突き崩せるか
だが、容易ではない。近年、電池分野での国際競争は激しさを増している。パナソニックは2016年には車載用電池の出荷量で世界首位に立ったが、翌年には中国のベンチャーである寧徳時代新能源科技(CATL)に抜かれた。CATLは中国政府の後押しを受けて急速に成長している。2017年には日本に営業拠点を設立し、中国市場でのEV販売拡大を進める日系自動車メーカーとの取引を拡大しており、新会社にとっては脅威だ。さらに、韓国のLGやサムスンなどの子会社も投資を拡大している。
量産化には、大規模な先行投資が必要だ。電池の競争力を高められなければ、大きな投資リスクを抱えることになる。電池覇権をめぐる国際競争に、日本を代表する2社の「日の丸連合」が打ち勝てるかに注目が集まる。