消防庁の見解は?
「私は産婦人科医として救急車に同乗する事がありますが、患者さんをストレッチャーに載せる、そしてそれを救急車に搬送するのは時間が勝負であり、写真を撮る行為自体が医療者側にとっては邪魔であり命とりになることがあります。
また、車内は非常に狭く、揺れて乗り物酔いしやすい状態です。緊急事態で救急車を呼んでいるのに車内で緊急連絡以外で携帯をいじる余裕はないはずです。
写真を撮る余裕があるならタクシーを使ってほしい。写真をとっている人が救急現場ではとても邪魔。写真撮るなら乗らないでほしい」(高橋氏)
総務省消防庁の統計によると、2017年の救急車による搬送は573万6086件(前年比2.0%増)だった。そのうち入院不要な「軽傷」と診断された人は48.6%を占める。
同庁救急企画室は2月6日の取材に、「車内で写真撮影するといった事象は把握していないため、見解は示せない」とした。
(J-CASTニュース編集部 谷本陵)