元祖チャイドル(小学生のアイドル)として知られる女優の野村佑香さん(34)が、次女を出産したときに自分の胎盤を家族で食べたとブログなどで告白した。
初めて聞いたとの声も多く、「衛生的に大丈夫なんだろうか」などとネット上で心配の声も出ている。
生姜醤油の味付けで、2歳の長女も食べたという
「2月5日16時24分 2744g 元気な女の子、産まれました」。野村さんは2019年2月7日、「ご報告」とのタイトルで、第二子出産について書き始めた。
ブログによると、2歳の長女のときと同じ助産院で出産し、夫と一緒に長女も付き添った。長女は、終始落ち着いていたといい、「いざいきんで、妹がでてくる時は、見える所できちんと1人見ていたみたい」という。
野村さんは、「助産院あるあるで自分の胎盤を食べる事が出来る」と明かし、長女出産のときも食べたという。人の胎盤から作る医薬品を指すプラセンタの言葉を使い、こうつづった。
「今回ももちろん天然プリプリのプラセンタを私はノリノリ、夫はおっかなびっくり食べた」
生姜醤油の味付けだったそうで、長女も「食べる!」と言い出した。そして、家族3人で食べることになり、野村さんは、「一緒にみんなでお産できたことは人生の財産になりました」と振り返っている。
このブログ内容は、スポーツ紙各紙に報じられ、ウェブ版記事のコメント欄には、出産を祝う声ともに「胎盤を食べるなんて初めて聞きました」と驚く書き込みも相次いだ。
その一方、胎盤を食べる行為そのものについては、様々な意見が寄せられている。
医薬品の扱いだが、食べるのに「法的な問題はない」
臓器の一部だっただけに食べることを想像したくないと不快感を訴える声や、「衛生的に大丈夫なんだろうか」「子供に食べさせていいの?」「あまり公に言わない方がいいですよ」と心配する向きも多かった。
胎盤食については、ネット上では、助産院などで体験したという真偽不明の書き込みもみられ、Q&Aサイトなどで体験談が紹介されている。
ある女性漫画家が、4年前にツイッター上で、助産院で出産したときに迷いながらも自分の胎盤を食べたと告白し、様々な意見が寄せられたこともあった。
厚労省が1971年に都道府県に出した通知「無承認無許可医薬品の指導取締りについて」では、人の胎盤は、医薬品としての扱いになっている。同省の監視指導麻薬対策課は2月8日、「ネットで売ったりすれば、薬事法違反になりますが、食べる行為については、法的な問題はないです」とJ-CASTニュースの取材に答えた。
上の通知では、牛や豚、羊の胎盤については、医薬品ではないとされている。同省の食品基準審査課によると、牛などの胎盤は、食品としての扱いになり、ドリンク剤などとして売られるケースもあるという。ただ、生で食べると、ほかの肉と同様に感染症のリスクはあるとしている。
とはいえ、自分の胎盤を生で食べたり、家族が食べたりすることについては、衛生上の影響はよく分からなかった。
なお、出産後の胎盤は、人の臓器に当たるため、産婦人科などでは医療廃棄物として処分されている。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)