専門家の見解は?
バイトテロが相次ぐ背景について、ネットの炎上対策を指南するコンサルタント会社「MiTERU」の代表で、ネットウォッチャーとして知られるおおつねまさふみ氏は、
「バイトテロのような悪ふざけ行為は、ネットには露出していないものを含めたら、陰ではたくさん発生していると考えるほうが自然」
と見る。すき家の迷惑動画が拡散されて注目を集めたことで、同様の投稿が掘り起こされた形だ。
「わざわざネットに投稿したがる心理としては、匿名アカウントは本人を特定出来ないと甘く考えていることや、炎上でもバズって話題になることが、『注目が集まる』という報酬・面白さに通ずるからだろう」(おおつね氏)
2011~13年にも、ツイッターで不用意な投稿をする「バカッター」行為が相次いだ。おおつね氏は「顔を映さないようして身元を隠そうとしたり、インスタグラムストーリーズのような、時間式で自然に消えるサービスを使う事例もあるという違いはある」が、当時と比べて行為自体に大きな変化はないという。
「ネットで顔を出して炎上すると糾弾されるということは広まっているが、顔を隠しても背景などの細かい情報で結局特定されることは理解されていないのでは」
おおつね氏によれば、アルバイトを雇う会社側は採用時の研修を丁寧に行うしか自衛策はないといい、見つけた際は「即座に情報収集を行い、可能な限りすぐに『調査をしています』とコメントを投稿するべき」とアドバイスする。
(J-CASTニュース編集部 谷本陵)