健康機器大手「タニタ」の子会社が開催する期間限定カフェで、店員が限定商品を転売したとの憶測がSNSで広まっている。
同社はそうした声を踏まえ調査をしたが、現時点では確認できなかったという。
560円→1万円以上に
タニタ子会社の「タニタヘルスリンク」では、人気男性声優のラップバトルプロジェクト「ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-」(ヒプマイ)とコラボした「タニタカフェ」を、2019年1月31日~2月28日に新潟・長岡市で運営している。
ネット上で騒動となっているのは、16種あるヒプマイの限定缶バッジ(税込560円)が店員によって転売されているとの情報が拡散されているためだ。「レア」扱いとなっている4種が、同一人物によってオークションサイトで大量に出品されていた。
1回の会計で1人20個までしか購入できない点や、発送元が新潟だった点などから、カフェ関係者の出品とみる向きが広まっていた。
J-CASTニュース編集部で2月4日に確認すると、オークションサイトで「レア缶バッジ」は1万円~1万6000円ほどで取引されていた。
スタッフへの聞き取り調査を実施
タニタヘルスリンクは2月8日、公式サイトで声明を発表。
「タニタカフェの従業員がフリーマーケットサービスを通じて高額で転売しているのではないか」
との問い合わせを受け、同社で店舗スタッフへの聞き取り調査をしたところ、売上記録に不自然な点はなく、販売数・在庫数に齟齬(そご)もなかったとして
「不正行為は認められず、またこれに類する行為の目撃情報も得ることが出来ませんでした」
と疑惑を否定。
その上で、「以上のことから、現時点ではご指摘いただいている点に関する事実は確認できておりませんが、引き続き調査を続けてまいります」としつつ、9日以降は陳列を店舗スタッフではなく同社社員が行うなど、「透明性の高い販売形態」に変更するとした。