元SKEメンバーの佐藤聖羅さんが、2019年2月5日に放送された日本テレビ系バラエティー番組「ザ!世界仰天ニュース」で、在籍中にある症状で「ここで死ぬ...」と思っていたと語った。
佐藤さんは16歳の時、2008年に結成されたSKEの1期生として活動を開始。しかし3年後に突如、体に異変が起こった。ステージ上で自身の番になると、突然、声が出なかったという。症状は徐々に進み、ついにはステージから舞台袖に倒れこみ、呼吸困難になるほどだったそうだ。
「辛くなったらハケても(舞台から去っても)いいから。大丈夫」
佐藤さんは同番組内で、
「自己紹介MC、自分の歌う番が近づくと、吐き気やめまい、動悸ひどくて。尋常じゃない汗の量。心臓が張り裂けそうになった」
といった主旨のコメントをしている。
もともと「明るく元気なキャラ」で売っていたのだが、反面、舞台裏では発作が続いた。スタッフから「本番15分前!」と言われると、楽屋でも動悸や息切れ、めまいが発症し、床に崩れ落ちてしまう。周囲のメンバーも「大丈夫?」と心配そうに声をかけていたという。
同じ症状が繰り返されてしまう中、佐藤さんは医師の元を訪ねた。すると、診断は「パニック症」というものだった。症状は「脳の一部が突然、異常に興奮し、ノルアドレナリン(脳内ホルモン)が過剰に分泌されてしまうために起こるもの」ということである。
そんな時、佐藤さんを救ってくれた人物がいた。当時の舞台監督である。監督は「事情は聴いている」と話した上で「実は私も同じなんだ。頑張らなくてもいいんだよ。辛くなったらハケても(舞台から去っても)いいから。大丈夫」と言ってくれたそうだ。
その時の心情について、佐藤さんは、
「(気持ちが)楽になった。1人で抱え込まないで、『辛い時はツラい』って言っていいですし。自分に負担をかけないことが一番です」
と振り返っている。