兵庫県宝塚市が公文書の表記で、「障害」を「障碍(がい)」と表記する方針を決めたと、報道各社が伝えた。毎日新聞や共同通信の報道によると、全国の自治体で「碍」の文字を使うのは初めてだという。
「歓迎したい」「何も本質的なものは変わらないのでは」――J-CASTニュースは、障害者団体の関係者などに、こうした動きへの受け止めを尋ねた。
宝塚市はこれまで「障がい」表記
法令や公文書などで表記される漢字は、「常用漢字表」に基づいて使われている。2020年の東京五輪・パラリンピックを前に、衆参両院の委員会が昨年、「碍」を常用漢字表に追加の検討をするよう決議したのを受け、文化審議会国語分科会は「常用漢字の選定基準に関わる問題であるため,相応の審議を必要とする」と結論を先送り。一方で、常用漢字表については「地方公共団体や民間の組織において,表にない「碍」を用いて表記すること等を妨げるものではない。それぞれの考え方に基づいた表記を用いることが可能である」と考えを示した。
毎日新聞の報道によると、宝塚市は従来、平仮名で「障がい」と表してきたが、同分科会の考えを受けて「碍」の使用を検討したとされる。
J-CASTニュース編集部は2019年2月5日、同市の担当者に取材。「検討しているのは事実だが、今日の段階で確定的な事実を答えらえる状況にはない。改めて決定したら発表はさせていただきたい」と答えるにとどめた。