サッカーメディアが発言「取り違え」で謝罪 代表DF・酒井宏樹から「慎重に取材して」

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   サッカー日本代表DF酒井宏樹選手が、アジアカップ決勝戦後の自身の発言として報道された記事に、「きちんと言ったことの意味を受け取って記事にしてくれないとメディアゾーンで発言する選手がどんどん減ってしまうと思います」と苦言を呈した。

   報道したメディアはその後「酒井宏樹選手のコメント内容の取り違えと、認識に誤りがありました」として謝罪し、該当記事の一部を訂正した。

  • 酒井宏樹(2018年撮影)
    酒井宏樹(2018年撮影)
  • 酒井宏樹(2018年撮影)

「取材者・編集部とも細心の注意を払う所存です」

   酒井選手はツイッターで2019年2月2日、サッカーメディア「Football ZONE web(フットボール・ゾーン・ウェブ)」が同日報じた「『Jリーグだと入らなかったかも...』 酒井宏樹、決勝の豪快オーバーヘッド被弾に見解」という見出し(のちに変更)の記事について、冒頭部分を写したスクリーンショットをアップしながら、

「きちんと言ったことの意味を受け取って記事にしてくれないとメディアゾーンで発言する選手がどんどん減ってしまうと思います。日本代表という影響力の大きい場所なので慎重に取材していただけるとありがたいです」

と投稿。1万4000件以上の「いいね」がつくなど注目を集めた。

   オーバーヘッドといえば、1日に行われたアジア杯決勝カタール戦(1-3)での1失点目がFWアルモエズ・アリのオーバーヘッドキックによる一発だった。酒井選手がアップしたスクリーンショットを見ると、この失点シーンについて同選手は「Jリーグだと入らなかったかも...」と試合後に発言したと報じられているのが分かる。

   すると、投稿から約2時間半後の3日未明、フットボール・ゾーン・ウェブが「【お詫びと訂正】」と題してツイッターを更新。酒井選手が指摘した記事のURLとともに、

「本記事の内容につきまして、酒井宏樹選手のコメント内容の取り違えと、認識に誤りがありました。酒井選手ご本人、関係者、読者の皆さまにご迷惑をおかけしたことをお詫びし訂正致します」

と謝罪した。「今後、このようなことが起こらぬよう、取材者・編集部とも細心の注意を払う所存です」とも伝えている。

まとめサイトが「Jリーグ批判」と拡散も

   すでに同記事では、酒井選手の発言として書かれていた「Jリーグだと入らなかったかも...」という冒頭の一節がなくなり、見出しも「『あれだけのスペースを与えてしまうと...』 酒井宏樹、アジア杯決勝の失点シーンに見解」に変更されている。

   他にも複数箇所が訂正されたようだが、ツイッターでは「どこを間違えていたのか」「どこがどう事実と違っていたのか」など、訂正部分が不明瞭だとの指摘が相次ぎ寄せられた。

   J-CASTニュースは5日、フットボール・ゾーン・ウェブ編集部に、具体的にどのような点で「コメント内容の取り違えと、認識に誤り」があったのか問い合わせた。担当者は、酒井選手が「Jリーグだと入らなかったかも」と話したこと自体は確認できているとしながら、

「こちらのコメントは、当初1失点目のシーンについての言及として原稿にしましたが、実際は2失点目のシーンについて言及したものでした。それが最大の取り違えで、訂正致しました」

と明かした。カタール戦の2失点目は、ペナルティエリア外で縦パスを受けたMFアブデルアジズ・ハティムがミドルシュートを突き刺したもので、当然1失点目とは全く異なるシーンだ。

   見出しについては、

「酒井選手にマイナスな印象を与えかねないと判断し、変更しました」

としている。

   「Jリーグだと入らなかったかも」という一節をめぐっては、「日本代表・酒井宏樹がJリーグ批判!?」というフレーズを用いて伝えた、インターネット掲示板のまとめサイトもあった。J-CASTニュースが「酒井選手はJリーグを下に見ている、という印象を読者に与えかねないということか」と尋ねると、担当者は少し間をおいて「そうですね」と答えていた。

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