阪神のドラフト1位・近本光司外野手(24)に早くも不安の声が上がっている。
阪神は2019年2月5日、沖縄・宜野座キャンプ第2クールを開始。「赤星2世」の期待がかかり1軍スタートとなったドラ1位近本だが、キャンプ第1クール終え、関係者から「肩の弱さ」を指摘する声も。センターライン強化の方針のもと、矢野燿大監督(50)の肝いりで獲得したドラ1の評価にキャンプ序盤で早くも疑問符が...。
「甲子園の深い位置からの返球を考えれば...」
50メートル5秒8の俊足がウリの近本に期待されるのは、俊足を生かした守備範囲の広さ。他の球場に比べて広いことで知られる甲子園で守備範囲の広さは、外野手に求められる資質のひとつ。キャンプ第1クールの外野守備練習では、ドラ1選手らしくそつなく無難にこなした近本だが、関係者の間からスローイングに関する課題を指摘する声が上がっている。
近本は高校時代、投手兼野手として活躍し、投手を期待されて大学に進学。だが、肩と肘の故障で3年時から外野手に転向した経緯がある。入団当初は、俊足と安定感のある打撃ばかりが注目され、不安要素が報道されることはなかったが、ここにきて肩の不安がささやかれ始めてきた。
キャンプを視察した野球関係者は「キャンプでの守備練習を見た限り、近本は足が速くて確かにいい選手だが、外野手にしては肩が弱い印象を受ける。練習ということもあるだろうが、中継に入った野手への返球にスピードがないように見て取れた。守備範囲は広いかもしれないが、甲子園の深い位置からの返球を考えれば、不安はぬぐえない。これから実践練習に入っていけば、守備だけでなく打撃も課題が出てくるはず。現段階では即戦力として計算できないでしょう」と指摘する。