AKB48出身で、今はインドネシアでタレントとして活躍している仲川遥香さん(26)が、AKBに「実力派路線にシフトの流れ」があるとするスポーツ新聞の記事に対して持論を展開した。
曰く、AKBの良いところは「実力がなくてもグループで成長過程をファンに評価してもらってみんなで成長する」ところ。仲川さんはインドネシアに渡ってからの6年間で20本以上のCM契約を結び、多くのレギュラー番組に出演するなど、AKB48グループを卒業したメンバーの中では最も活躍の場を広げているメンバーのひとりだ。AKBの独自の立ち位置や、その上での「努力」が今のポジションにつながったという自負もあるようだ。
「実力があるグループは他にもたくさんあるし難しい」
仲川さんはツイッターで、日刊スポーツのウェブサイトに「AKBに変化 人気から実力派路線にシフトの流れ」と題して19年2月4日に掲載された記者コラムに言及した。コラムは、18年12月の「AKB48グループ紅白対抗歌合戦」や、19年1月「AKB48グループ歌唱力No.1決定戦」の決勝戦でのメンバーのパフォーマンスを高く評価しながら、「より実力派路線にシフトしようという動き」があると指摘。現状について「実力以上に、キャラクターを確立させなければ、選抜など、目立つポジションに立てない可能性が高いことも影響していることは間違いないだろう」として、「最近の実力派路線は大賛成」だとした。高い歌唱力を持つメンバーの台頭を歓迎する内容だ。
仲川さんは記事を引用しながら、
「でもAKB48の良いところって実力がなくてもグループで成長過程をファンに評価してもらってみんなで成長するのがいいところじゃなかったかなっ」
と問題提起。「考えている顔」の絵文字つきで、
「実力派路線になるのもいいと思うけど実力があるグループは他にもたくさんあるし難しい 私は実力も何も無かったけどすごくいい経験をグループでできたかな」
と続けた。
「実力がある=人気グループかって言われたらそうじゃない」
さらに、「努力」や「実力」の意味にも言及。「努力」については、
「自分にしかかわからない努力もきっとあるけど今後生きていく中で努力した事がどれだけ大切か分かる時がくると思う。努力したから全てが報われるわけじゃないけど少なくとも努力をした事実が大切!!」
として、自分が努力したという自己認識が重要だという見方を披露。「実力」については、
「もちろん実力も大切だけど実力がある=人気グループかって言われたらそうじゃない。そこに努力とか輝けるオーラとか色んなものがプラスにあるからステージで輝ける」
として、歌唱力以外に様々な要素が加わって初めて成功につながるとの持論を展開した。
仲川さんは07年にAKB48の3期生として劇場デビュー。柏木由紀さん(27)と同期だ。12年にインドネシアで結成された姉妹グループ・JKT48に移籍し、2016年の卒業後も現地で活躍している。
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)